関西のラーメン屋、塩元帥
はじめに
筆者はかなりのラーメン好きである。長年、関東に在住していたが、中山競馬場をホームグラウンドとしていた関係上、千葉県を中心とした行動基盤であった。その際、競馬で負けた日にはラーメン屋に行く習慣があった。
実は千葉県は美味いラーメン屋が多い。特に筆者が日本一と信じて疑わない店は松戸のとみ田という店である。とみ田は超有名店なので、ご存じの方も多いと思われるが、特につけ麺に関しては感動で泣きそうになるくらいのクオリティの高さを誇るものがある。
筆者は昨年4月より、関西に転勤となったが、転勤前にとみ田を含め、関東の好きなラーメン屋を一通り巡った後に関西に移住してきた。関西は旅行や出張等で来ることはあったが、自分の好きなラーメン屋を見つけることができずにおり、それだけが気がかりであったので、せめて移住前に悔いを残さないようにという考えであった。
塩元帥との出会い
関西の有名なラーメン屋としては、天下一品や来来亭などがあり、関東進出も果たしている。しかし、やはり知らない店に行きたいということもあり、ある時、滋賀県の守山市を車でドライブしていた際、塩元帥という看板のラーメン屋を目にすることとなる。昼時であり、少し並んでいる客の姿もあった。
気になり、店に入ることにした。
店の雰囲気
店はカウンター席と4人ぐらい座れるテーブル席がいくつかあり、昼飯時でも少し待てば食べれるぐらいの席があった。メニューとしては、塩ラーメンを中心に、醤油、味噌などがあり、塩つけ麺もある。ただ、店の名前から考えると、一押しは塩ラーメンと思われる。筆者も塩ラーメンを注文した。
しかし、筆者はこの後、塩ラーメンの美味しさに惹かれ、他のメニューを注文出来ないこととなる。
ラーメンの食べ方
美味しいラーメンの食べ方
どうでもよいと思うが、筆者の好きなラーメンの食べ方があるので紹介する。
実は、2のスープを2口ほど飲むことが、非常に重要な意味を持つ。
ラーメンの脚
ラーメンには前半型、安定型、後半型がある、と筆者は勝手に考えている。
前半型:スープ1口目から美味しいが、味が濃いので、後半になるにつれて食べづらくなる。二郎系とか天下一品などの濃い味のラーメン屋で多いイメージがある。
安定型: スープ1口目から食べ終わるまで、味の変化が無く、食欲への影響もさほど変化が無い。
後半型: スープ1~2口目では薄味気味でインパクトが低いが、後半になるにつれて、味を強く感じてくるようになり、最後はスープも全部飲むほどの追い込み感がある。強烈な後半型はウサイン・ボルト型とも呼んでいる。
この3つの型についての優劣は特にないが、筆者は安定型か後半型が特に好みであることが多い。
天然塩ラーメンを食べてみる
天然塩ラーメンを食べてみる
注文したラーメンが来たので、まず、スープを1口飲んでみる。この時、筆者の目が見開いた。
「これは美味いな。」
初見では脚質は分からないが、塩ラーメンなのでさっぱり味ではあるものの、それでも塩の旨味はしっかり伝わるものがあった。これは前半型の可能性もある。しかし、食べ進めていくと、それは意外な方向に変わっていく。
「こっ、これは後半型か? 味が増してきているぞ!」
そう、この天然塩ラーメンは後半型であったのだ。美味いラーメンというのは後半型でも1口目から美味い。しかし、後半になるにつれて、味の美味しさが増していくのである。麺を食べた後、気が付くとスープを全部飲み干していた。
塩つけ麵も食べてみる
天然塩ラーメンは感無量であったが、どちらかと言えば、筆者はつけ麺派である。特に今のような暑い時期は、つけ麺の方が食べやすい。つけ麺の場合も食べ方としては全く同じであり、スープを2口ほど飲んでから、麵を食べ始める食べ方である。
スープを1口飲んだときに感じたが、スープはラーメンよりも少し味が濃いものの、基本的な味のベースは天然塩ラーメンと同じように感じた。ゆえに美味い。
ラーメンを食べた時と同様、麺を食べた後にスープを割らずに全部飲み干していた。
スーパーなどでも買える
実は冷凍のものなどであれば、スーパーや楽天などのECサイトでも販売している。味は実店舗の方が筆者は好きであるが、冷凍のものも食べてみると美味しいと感じており、たまに購入している。

最後に
転勤先でも美味しいラーメン屋にあり着くことが出来たが、日本は広く、まだまだ美味しいラーメンを探し渡る旅は続くことになるであろう。美味しいラーメン屋が見つかった際には、またご紹介したいと思います。
なお、細かな天然塩ラーメンの特徴は、公式サイトや他サイトのレビュー等もご参考いただけましたら、より良く分かると思います。
次回に続く・・・