騎手の得意条件の計算方法

騎手の得意条件を算出する

はじめに

このブログでは、騎手が得意としているであろう条件で1番人気になっているレースについて、単勝で購入した場合、回収率100%以上いくかどうかを研究しております。

ここで、得意な条件とは下記の4つに合致する条件で、1番人気時の単勝回収率が100%以上であることとしております。

得意な条件 = ①競馬場 ✕ ②距離 ✕ ③馬場 ✕ ④クラス

以前のブログにて、考察を詳しく述べておりますので、そちらをご覧願います。

(詳細はこちらをご参照下さい。)

使用ソフト

JRA-VANデータラボにて、有名なTARGET frontier JV を使用します。

こういったデータを算出するのに、とても便利なソフトです。

得意条件の計算方法

計算例

例として、函館 芝1,200m 未勝利戦を条件に当てはめてみますと以下のようになります。

①競馬場:函館

②距離:短距離(1,000~1,200m)

③馬場:

④クラス:未勝利

この条件で、1番人気の馬の近3年間で騎手別の単勝回収率を割り出します。2018年7月~2021年6月の期間で算出しますと、騎手別の単勝回収率は以下となります。

ここで、単勝回収率が100%以上の騎手は、武豊騎手、松岡正海騎手、大野拓弥騎手、藤岡康太騎手、杉原誠人騎手、横山武史騎手となります。

このようにして、筆者は騎手の得意条件を算出し、単勝回収率100%の騎手が1番人気になったレースだけを購入し、回収率が100%以上になるものか否かを現在、検証しております。

(7/25時点での状況は、こちらをご参照下さい。)

グラフ

数字だけですと、イメージが付きにくいところがありますので、グラフを作ってみました。3年間の単勝回収率の変動をグラフにしますと、以下のようになります。

武豊騎手 (折れ線) は近3年間では、常に単勝回収率200%以上をキープしていることが分かります。昨年頃から北海道で好成績を残している横山武史騎手 (折れ線) につきましても、2020年7月より、単勝回収率100%以上の仲間入りを果たしていることが分かります。逆に藤岡佑介騎手 (折れ線) は、以前は高い単勝回収率だったのですが、2021年6月で100%を切ってしまっております。

函館 芝短距離戦の武豊騎手

上記のとおり、武豊騎手は函館 芝短距離の未勝利戦に1番人気の馬に騎乗した時の単勝回収率は驚異の280%です。さらに同じように算出しますと、1~2勝クラスでは153%、全クラスでは165%となります。

つまり、このことから武豊騎手は函館短距離が得意であると、筆者は判断しております。

①~④の各条件に対する考えと感想

①競馬場について

競馬場毎に3角~4角のコーナー角とゴール前の直線距離がバラバラですので、このポイントを各騎手がどのように攻略するのかが重要と考えました。

例として、阪神競馬場 芝外回りコースと函館競馬場 芝コースを比べますと、

・阪神競馬場:直線473.6m、4コーナー中盤で残り600m

・函館競馬場:直線262.1m、3コーナー中盤で残り600m

となります。仮に早い脚が上がり400mほど使える馬がいたとします。阪神コースであれば直線で使うことができますが、函館コースであれば、「4コーナーから使う」か「直線262mだけ使う」かになります。ここで4コーナーから脚を使うとして、400m使えるのかどうかが疑問となります。

コーナーでも早い脚が使えるのか?

また、直線262mだけ使う場合では、阪神コースよりも、さらに早い時計で走らないと先行馬に届きづらくなります。

さらに早く走れるのか?

馬の能力を見極めつつ、コースの特徴と位置取りが上手い騎手で無ければならないと考えますと、やはり競馬場別で考える必要があると思いました。

②距離について

距離は短距離(1000~1400m)、マイル(1,500~1,900m)、中距離(2,000~2,400m)の3条件で区切り、2,500m以上のレールは対象外としました。イメージとしては、

短距離:前半と後半が近いラップになりやすい距離

マイル:1ターン(3角、4角)で、レースによってペースの差が出やすい距離

中距離:2ターンの距離 (新潟2,000mなどは1ターンですが、こちらに含めます。)

という考えで3条件で考えることにしました。理由は①に近いところがございまして、距離に対しての位置取りと仕掛けどころが上手い騎手ということで、条件に加えました。

約3カ月試してみた筆者の印象としては、①の方が重要 (①>②)かなと思っております。

③馬場

芝とダートは得意・不得意さが異なると考えて条件に入れました。

筆者の感想ですが、川田騎手、福永騎手、武騎手などが得意であり、ダート若手騎手が得意である、と感じました。理由ははっきりとは分かりませんが、やはり条件としては重要と思いました。

④クラス

未勝利戦と1~2勝クラス戦の2条件のみとし、3勝以上のクラスと新馬戦(芝1,800mは除く)は省きました。

省いた理由ですが、まず、3勝以上のクラスはレース数が少ないのに加え、未勝利~2勝クラスとは異質のレースになりやすい (レース展開に多様性が出やす過ぎる) と考えましたので、対象外としました。新馬戦は騎手の腕というよりも馬の力の差が大きく出やすいと考えましたので、対象外としました。

未勝利戦と1~2勝クラス戦を分けた理由ですが、未勝利戦馬の力の差が影響しやすい1~2勝クラス戦未勝利戦よりも騎手の腕が影響しやすい、とイメージしていたため、分けることとしました。

約3カ月試してみた筆者の印象としては、未勝利戦と1~2勝クラス戦の違いは、あまり無いという印象を持ちました。ただし、当面は分けて考えていく事とします。

全体的な感想

筆者の個人的な感想ですが、条件の重要度としては、①>③>②>④と感じています。

あと、①~④で単勝回収率が高い騎手は、3勝クラス以上を含めても、単勝回収率は高めであることが分かりましたので、重賞戦なども狙っていけるかもしれないと感じました。こちらは今後の宿題としたいと思います。

以上、ご参考になりましたら幸いです。