ディープモンスターの思い出 皐月賞編

ディープモンスター 皐月賞編

皐月賞出走までの課題

〇騎手の問題

ディープモンスターは無事、すみれSを勝利し、皐月賞出走への収得賞金を十分加算することに成功した。

しかし、出走出来れば良いという訳では無い。皐月賞は強敵なライバル馬が多数参戦してくるレースだからである。

ホープフルSの覇者ダノンザキッド、共同通信杯を圧勝したエフフォーリアを中心に、弥生賞の勝者タイトルホルダー、スプリングSの勝者ヴィクティファルス、きさらぎ賞の勝者ラーゴム、朝日杯FSの2着馬ステラヴェローチェなどの多くの強豪が集結してくるのが、この皐月賞である。

そんな中、お友達のアドマイヤハダルも若葉Sを勝利し、皐月賞への優先出走権を獲得した。さすがはエリカ賞で土を付けさせられた馬。やはり、その力は本物であった。

ここで、ディープモンスターには1つ大きな問題があった。それはこれまで騎乗してくれてい武豊騎手に騎乗してもらえるのかについてである。

皐月賞には、きさらぎ賞2着馬のヨーホーレイクも出走することを決めており、これまでヨーホーレイクにも武豊騎手が乗り続けている。

武豊騎手はどちらに騎乗するのか?

2021/3/11 ディープモンスターは戸崎圭太騎手が騎乗とのコメントが出る。つまり、武豊騎手はヨーホーレイクに乗ることになったようである。これには理由があり、2/7きさらぎ賞で皐月賞への収得賞金を獲得していたヨーホーレイクと、2/28すみれSでようやく収得賞金が足りたディープモンスターで比べると、確かにヨーホーレイクが先約となり、2/28よりも前に皐月賞にはヨーホーレイクに騎乗することが決まっていたものと思われる。

ただし、戸崎圭太騎手とてトップジョッキー。騎手には全く異論無い。

こうして、皐月賞に騎乗する騎手は確定した。のちに分かることではあるが、その後に武豊騎手は骨折してしまい、結局ヨーホーレイクは岩田望来騎手の騎乗となる。

〇もう一つの課題

ディープモンスターには1つの大きな弱点がある。コーナーでの加速が鈍いことである。父ディープインパクトはコーナーでの捲りが凄まじい馬であったが、この馬はその能力が発揮出来なかった。

調教時に、よくコメントが出ていたのが、「まだ緩さがある。緩さが残っている。」ということであるが、それは成長途上と同時に、コーナー加速性が良くないということなのかもしれない。

皐月賞は中山2,000mであり、コーナーが小回りで直線も310mと短いため、コーナーで上手く加速出来ないディープモンスターには致命的となる。

これには現時点では答えは無いが、とにかく成長を見守るしかない。

レース前追切

〇1週前追切

ディープモンスターは3/23に帰厩し、皐月賞に向けての調教が始まった。体調面は順調で、調教でも好時計を連発する。

3/25 栗東坂 良 53.9 39.2 25.1 12.2 強め

3/31 栗CW 良 82.7 67.2 52.5 38.4 11.9 一杯 レシャバール(3歳未勝利)強めの内0.7秒追走0.4秒先着

4/8 栗CW 良 79.0 64.0 49.4 36.4 11.8 一杯 ソウルラッシュ(3歳1勝クラス)強めの内0.7秒追走0.1秒遅れ

4/8の1週前追切では併走馬に先着を許すも、調教でかなり動く馬ということで、これは問題は無かった。そして、調教タイムは猛時計、すごく早い。「もしかしたら、皐月賞は期待できるかもしれない」と筆者の頭に過ぎった。

〇最終追切

最終週は強めにはやらず、流す程度の追切であった。

4/14 栗東坂 稍 54.6 39.3 25.1 12.5 末強め

関東への輸送もあるし、1週前に強い追切を消化しているので、これは問題無い。この万全の調整に、当日の皐月賞は期待がかかるものとなった。

そして、皐月賞へ・・・

第5戦 皐月賞始まる!

2021/4/18 ついに皐月賞の日がやってきた。ディープモンスターは6枠11番。新馬戦と同じ6枠である。どうでもいいことではあるが、DMMバヌーシーの勝負服は緑と黒のデザインであり、筆者は6枠の緑帽が一番似合うと感じていたので、大仕事をやってくれそうな予感を感じ取っていた。

期待の中、無事にゲートに収まり、そしてゲートが開かれる!

ディープモンスターは、スタートは悪くはなかったが、道中は後方2番手を追走する。

筆者「これはマズい!

コーナーで必殺ディープ捲りを使えないディープモンスターでは、位置取り的には分が悪い。4角までには先行集団と少し距離を縮めつつ、直線で外に出す。

筆者「まだ、すみれSの再現がある!

と筆者は期待していたが、皐月賞はそんな甘くは無く、結局ディープモンスターは7着で終わった。1着はエフフォーリアで2着馬に3馬身差を付ける快勝であった。しかし、2~7着までは0.3秒差しかなく、それほど悲観する結果でも無かった。

皐月賞を振り返って

皐月賞は7着に惨敗したが、ディープモンスターには不利な条件が揃っていた。

①苦手な小回りコース

②前走からの距離短縮 2,200m ⇒ 2,000m (距離短縮で皐月賞に臨んだ馬で勝利した馬は、近年存在しない。)

③騎手の乗り替わり。(戸崎騎手は調教にも乗れなかった。)

次走は日本ダービー。①~③はすべてクリアでき、万全の状態で臨める・・・はずだった。

次回に続く・・・

ディープモンスターの思い出 日本ダービー編